05 Sep 2024
宮野公樹. (2021). 異分野融合の意味と意義. まてりあ, 60(10), 615-619.
summary
要約すると、異分野融合っていうのは歴史的にみても、理論的にも自然なこと
それは木の幹を辿るようなことで、枝葉を無理やりくっつけるようなことではない
このスタンスを持って、複雑な課題解決などを目的とした行動をする
この目的を持った行動は「工学」によって研究されることができる
工学は目的的な学問で、技術のように必ずしもそれが実用的・実践的である必要がない
然りそれに関わる行動が無意味や有意味であることは問われない
例えば、無駄という目的があればその過程にある思考や行動が無駄であることは合理的
ちょっと伏線だが、工学が学問なのか技術なのかは元々グラディエントなもの
人によっては学問することの延長に技術があるし、技術の習得のために学問がある
ちなみに、このグラディエントの具体例には数少ないものが挙げられていた
少ない実証だからといって確らしさを担保できないかというと、数があれば担保できるわけでもない
こんな、いわゆる人文的な考えと科学的な考えを融合させて進めていく
学問の幹を意識して、枝葉だけをくっつける融合ではない、そもそも同じものである
この前提を踏まえて工学して異分野の融合をする
もしかしたら、アリの分業もこれを意識していれば質的にどこかマッチしているところがあるのかしら